
代理店契約とは?メリットは?
世の中には、実に様々な仕事があります。それを同じくらいに、様々な会社があります。
そしてそれぞれに得意分野があることでしょう。
一般的に、メーカーや製造などの技術職の会社は、販促や営業が苦手な傾向があるようです。
もちろん逆もしかりで、いくら営業が強かろうと、売るものがなければお話しにならないでしょう。
このような場合、お互いが手を組んで仕事ができたら、うまくいきそうです。
□代理店契約とは
簡単に言えば、メーカーの代わりに物を売るのが代理店です。
このときに、メーカーと実際に物を売るお店(人)との間に結ばれるのが代理店契約です。
メーカーの販促販売力が低い場合に、営業が強いお店や人に販売を任す訳です。
よく、代理店とフランチャイズの違いを聞かれることがありますが、一言で表すと『売る営業だけ』すればいいのが代理店です。
売れた分に応じた報酬が自分の取り分となります。
一方、フランチャイズは、管理やマネジメントなども自らが行いますし、当然赤字にもなります。
そして、売れてなくても、本部に支払うロイヤリティーが毎月発生したりします。
フランチャイズに関しては、別に説明の項を設けていますので、参考にしてください。
□代理店契約のメリット
代理店については、前半部分で簡単に説明しました。
ここでは、メリットについて述べたいと思います。
代理店のビジネスモデルには下記のようなメリットがあります。
1、簡単にビジネスを始められる
2、リスクが低い
3、管理が楽
簡単にビジネスを始められるというと、あまりイメージができないかもしれません。
例えば、起業して、全てを自分でこなそうと思うと、実は非常に大変です。
まず商品の起案、準備、制作があり、同時にそのPR方法を考え、販売スキームの確立をし、商品の維持管理、お客様の対応などがあります。
細かく言えば、記載できない程の膨大な仕事量があります。
仕事量が膨大ということは、それだけ準備にも売上増加にも時間とお金がかかるということです。
しかし、代理店であれば、悪く言えば、人のふんどしで相撲をとる訳です。
一番大変な『商品』の部分は、メーカーに任せて、販促をすればいいのです。
こういっては語弊がありますが、販促販売は特別なスキルや資格を必要としません。
ですから、自分の腕に自信があれば、代理店としてすぐに仕事を始めることも可能なのです。
またメーカー企業側から見てもメリットがあります。
例えば中小企業にとっては、自分の商品やサービスをいち早く社会に浸透させたいのです。
良いものが出来れば、すぐにでも市場に浸透させ、その会社の商品のイメージを定着させることが重要です。
そうでなければ、大手のメーカーがより質のいい類似品を安価で制作してしまい、結果的にそのメーカーの商品が流通してしまうからです。
スピードの部分だけではなく、薄利多売の商品の場合、より量を売った方が良いわけです。
この時、自社のスタッフや営業の人間をいちいち雇うのは効率が悪いですね。
そんな時にも代理店を利用するとメリットがあります。
□代理店契約の注意点
さて、ここまでは代理店のメリットを述べてきました。
代理店っていいな!と思った方もいるかも知れません。
しかし、やはりデメリットや注意点があるのです。
まずその一つとして、契約形態が挙げられます。
例えば、売ったら売った分だけ売り上げがもらえるような契約もあれば、一回自分で商品を購入し、それを売るような内容の契約もあります。
つまり、売れなければその分在庫が余る訳ですね。
そのほかにも、売れなければペナルティが課せらたり、ノルマがある場合もございます。
このように、契約形態をしっかりと理解し、確認をしなければ、かなり不利な条件になる可能性が高いです。
次に、もしトラブルが発生した場合、どちらが責任を負うかという問題があります。
作るのはメーカー、売るのは代理店なので、どちらに責任の所在があるのか分からないケースなどは、非常に難しいです。
自分に責任が無い場合でも、それを証明しなければならない時もあります。
それができない場合、損失を負う覚悟が必要です。
最後に、メーカーの方針が変われば、代理店は切られます。
実際に僕の周りで代理店として起業した人はたくさんいます。
起業しやすいですし、経営や集客の経験がなくても、いい商品であれば売り上げが伸びるからです。
起業してすぐに月100万円以上稼ぐ人も少なくなかったです。
しかし、ほとんどの会社が2年以内に潰れています。
メリット、デメリットをよく理解した上で、利用しましょう。
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