
業務委託契約書とは?メリットは?
当社でも、相談の数が多いのがこの業務委託契約書です。
最近はフリーランスや外注に仕事を投げる会社も少なくありません。
企業からすれば値段も比較的安いですし、しがらみがないフリーランスであれば融通が利きやすいというメリットもあります。
この外注の増加によって、業務委託契約書の相談が増えてきたのでしょう。
では業務委託契約書のポイントを解説していきたいと思います。
□業務委託契約書とは
実は、業務委託といっても、細かく見れば内容によって請負契約や委任契約などに分かれます。
自分で情報を集めようとすると、この部分が少しやっかいかもしれませんね。
ですが、使われるシチュエーションとしては、外注との契約が最も多いので、概要を掴む上では、外注の場合は業務委託契約書というイメージでもいいかと思います。
外注とは、社内で何かを制作するのではなく、外部の人間や会社に制作を委託、アウトソーシングするということですね。
外部の会社に頼むということは、当然、仕事の内容や期限、報酬などを協議して決定しなければなりません。
この決定をまとめたものが業務委託契約書という訳です。
□メリット
外注を使うメリットは冒頭でお伝えしました。(もちろんあれだけではないですが)
では、業務委託契約書を結ぶことのメリットについて考えてみたいと思います。
まず仕事を頼む方のメリット。
社外の人間に仕事を依頼する訳ですから、常に目をかけて指示することができません。
つまり、仕事の出来も、スピードも、その人任せになるということになります。
これは非常にリスクがあります。
このような時に、業務委託契約書を作成しておくことで、納期が遅れた場合の制裁や、問題が生じた時の責任の所在、納品されたものの権利や管理をどうするかといった項目を設定できます。
では次に、依頼された側のメリットです。
僕も一時はフリーランスで仕事をしていました。
その時に痛感するのは、外注を頼ってくる会社は、しっかりしていない会社も多いということです。
安く、融通を利かせたいために外注を使うのです。
悪く言えば、足元を見てワガママを言える相手を使いたいということです。
結果、出来上がったものに対して何度も無償で手直しをさせられたり、納期を早められたり。
中には完成まじかでキャンセルをしてきたり。
このようなトラブルがかなりの頻度で起きてきます。
このような時には、業務委託契約書で、不利にならないように項目を明記したり、キャンセル費用の取り決めをすることで、ある程度のリスクを分散できます。
□注意点
業務委託契約書を締結しているからと言って、実状が『雇用』とみなされれば、偽装と判断されてしまいます。
外注はコストが安いとお話ししました。
それであれば、実際は社員と同じような勤務状況・勤務時間で外注を使った方がお得なわけです。
また、今いる社員を『絶対に辞めさせないから』と秘密裏に約束して、外注として使っていくという会社もあるかもしれません。
外注であれば、発注コストが安いばかりでなく【雇用保険】などの支払いもしなくてよいので、その分だけまた安上りなわけです。
しかし、実態が社員と同じような外注契約は、税務署が許しません。
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