
工事請負契約書とは?注意点は?
本来契約書は、取引を行う両者が話合い、協議した内容を書面で残す場合に使用されます。
しかし、実際の世の中では、商取引や法律を詳細に理解して契約をする方が稀なのも事実です。
ですから、大抵はその取引によって、テンプレのように契約書が存在するのが一般的です。
例えばこの項の工事請負契約書ですが、これは主に住宅の建設契約に使用されます。
では中身を見ていきましょう。
□工事請負契約書とは?
平たく言ってしまえば、家を建てる時に、あなたと住宅メーカー等が結ぶ契約書です。
もちろん注文住宅だけでなく、リフォームや増改築などを依頼した際にも使用されます。
契約自由の原則から言えば、あなたとメーカーが一から話合いをして契約書を作ってもいいのですが、ほとんどの方は一生に何度しか家を建てません。
加えて、住宅の建築などは契約内容や作業内容がとても複雑です。
ですから一般的にメーカーや工務店がこの工事請負契約書を作成し、それをもとに契約を進めていくカタチになります。
ちなみに、悪質な業者でない限り、どの会社も勝手に工事請負契約書を作成している訳ではなく、業界としてもある程度の定型を決めて全体的に内容を揃えています。
□工事請負契約書の注意点
工事請負契約書の注意点は何といっても、普段ほとんど見ることがない契約書という点です。
端的に言えば、騙されていても気づかないパターンがあるということですね。
よく、当初の見積もりよりも結局代金がかさんでしまったということを聞かないでしょうか。
この問題は中々無くなりそうにありません。
心配であれば、とことん話合いで不明点を解消するのがベストですが、それでも不安であれば、契約書をチェックしてもらうのもひとつの手です。
簡単になりますが、念のため、必ずチェックしておくべき項目をご紹介します。
1、約款があるか、そしてその内容は?
2、解約や中止に伴うペナルティや賠償は?
3、期間や工事の内容が明確か?
こちらは最重要になります。
まずは約款です。
工事中に起きたトラブルに対して、どのように対処をするか、そして禁止されている事項や、業者の裁量でどこまでのことができるか等が細かく規定されています。
これが無ければ、ある意味好き放題されても文句が言えないとなってしまうかも知れません。
また、やむを得ない事由で工事を中止するような場合、それがこちらの責任なのか、業者の責任なのか、そしてその場合はどのようなお金の流れになるのかも確認しましょう。
期間や工事の内容についても、できる限り明確にしましょう。
そうしなければ、建築によほど詳しくない限り言い訳をされたところでこちらにはそれがまっとうなことであるのか、業者のミスからなのかの判断もできないです。
その他にも、意図的ではないにせよ、水漏れや地盤沈下などが起こるかも知れません。
このような場合の対処や処置も聞いておきたいところです。
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