
秘密保持契約書とは?メリットは?
僕が初めて社会人になった時、新規の取引先と契約書を締結しておいて欲しいと頼まれたことがあります。その時、NDAも忘れずにねと言われました。
新人で勉強熱心ではなかったので、NDAの意味は分かりませんでしたが、なんかカッコイイ!と思ったのを覚えています。もう10年くらい前の話でしょうか、笑。
□秘密保持契約書とは
秘密保持契約書はNDAとも呼ばれ、社内情報を他社や外部の人間に漏らしたり、その情報を流用することを禁止し、情報の機密を約束するための契約書です。
代理店とお客さんの契約など、BtoCの契約にはほとんど使われません。
お客さんに秘密にしてほしいという契約はどこか怖いものがありますね。
基本的には企業と企業、BtoBの契約で使用されるものです。
例えば、あるメーカーが非常に画期的な商品を思いつき、それの開発を制作会社に発注したとしましょう。
メーカーはその商品の構造や仕組みなどの情報を全て制作会社に伝えなければ、開発が進みません。
この時、制作会社は画期的な商品の情報を手に入れているので、極論、類似品を自社で開発してしまったり、他社に情報を提供することが可能な状態になります。
このような重要な情報を他社と共有(内部の場合もあります)する時に、有効になる契約です。
□秘密保持契約書のメリット
これは外部の会社と締結するか、社内的に締結するかでメリットが若干変わります。
外部の会社と情報を共有する場合、情報漏えいによるリスクや損害が莫大なものになる可能性があります。
ですので、それ相応の賠償額や制裁方法をあらかじめ決めておき、漏えいの防止と、万が一の場合の対処法を確立することができます。
内部の場合、社員の管理意識の向上やコンプライアンスの向上になります。
人の口に戸は立てなれないというくらい、社員から重要な情報が外部に漏れてしまうこともあります。
それを抑制し、社員の教育をする上でもメリットがあるものです。
お客様の声
