遺産分割協議書とは？注意点は？
めんどくさいことはなるべく避けたいのが、人間というものですね。
それが役所の手続き関係であったり、複雑な手順がからんでくると、なおのことです。
この遺産分割協議書についても、情報を調べると【必ずしも作成しないとならないものではありません】という記述もたくさんお見受けします。
制度としてはその通りなのですが、実際には限りなく必須な場合もあると思っていた方がいいでしょう。
下記には分かりやすさを重視してポイントだけを簡潔にまとめました。ただこれは最低限の内容です。
実際の遺産分割協議書は１通１通異なりますので、難しく感じるようであれば専門家を使うのがいいと思います。
遺産分割協議書の注意点
１、故人の口座関係を考えると必要です。
銀行は相続が開始されたときは、故人の口座を動かせないようにします。簡単に言えば、中のお金を引き出せなくなるのです。
このとき、この口座の名義を相続人の誰かに変更したり、口座の解約をしてお金を出す場合などには、遺産分割協議書が必要になります。銀行側に見せて、本当に親族として正当に口座を動かすということを理解してもらわねばならないという訳ですね。
２、不動産の所有権を変える場合に必要です。
この上記２点を知らないばかりに、お金や不動産が宙に浮いてしまう、そして後から急いで相続人全員の了承を得ようと思ってももう遅いというパターンも結構あるのです。
その他の注意点
１、遺産分割協議書は、相続人【全員】のＯＫがなければ【無効】です。
ですから、連絡が取れなくなっている親族の相続人や、非協力的な相続人の了承をどのようにもらうかというのも課題になります。
２、実印が必要です。
分かりやすく言えば、役所で印鑑登録をした印鑑で押印をしなさいというルールがあるので気を付けましょう。
このように、制度としては不要ですが、実際に必要になるのは非常に重要な場面です。そして、作成にもルールがあります。この部分をまず大事に固め、そこから内容もしっかりと作ることがポイントです。
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