
著作権契約書とは?メリットは?
企業にお勤めの方や、専業主婦の方などにとっては、まったくなじみがない契約書かも知れません。
ですが、クリエーターやメーカーなど、何かの制作に携わっている人には非常に重要な契約になってきます。
□著作権契約書とは?
読んで字の如く、著作権に関わる契約書です。
著作権といえば、音楽や漫画などを思い浮かべるかたも多いと思います。
ユーチューブなどでも、著作権の関係で動画が削除されているのを一度は見たことがあるのではないでしょうか。
ですが、著作権自体はほぼ全てのものに発生します。
例えば、あなたが撮った写真や、作った小物、オリジナルのダンスや作ったブログなどでも著作権はあります。
では、著作権契約書はどのような時に使うのでしょうか。
実はこの著作権は、他の人に譲渡することができるのです。
つまり、権利をあげることが可能ということですね。
その時、どのような内容で、どのようなルールで著作権を譲渡するのかを明確にしたものがこの著作権契約書ということです。
□著作権契約書のメリット
これは著作権を貰う側の視点で解説をしていきたいと思います。
先ほど、著作権は譲渡ができるとお話ししました。
この部分を事例を含めて見ていきます。
例えば、下記ようなケースはどうでしょうか。
あなたが、Tシャツをプロデュースしたいと考えました。そして友人にTシャツのデザインを頼んだとします。
非常に気に入ったデザインができたので、デザイン料金を払い、早速Tシャツを作りました。
すると全国的に大ヒット!あなたは天にも昇る気持ちです。
しかし、突然友人から一本の電話が。
『あれは僕がデザインしたものだから、勝手に使って売り出されても困るよ。著作権分のお金を頂戴』
この時に、デザイン料を払っているんだから、著作権もこちらのものだよ!と主張できるでしょうか?
残念ながら、それは難しいのです。
著作権はあくまでも、それを制作した人の物という位置づけになります。
ですから、原則としてその制作物を自由にできるのは、作った人だけなのです。
このような場合に、著作権契約書を結び、著作権も買い取るという内容にして初めてあなたの権利になります。
著作権契約書のメリットとしては、権利がどちらにあるのかを明確にし、後からツッコまれないようにする部分にあります。
□著作権譲渡のメリット
今度は、制作側、つまり元々著作権を持っている人の視点でメリットを見ていきましょう。
何かを制作するというのは、大変な作業です。
一見簡単に見えるかもしれませんが、その裏では膨大な時間や、試行錯誤があったりします。
ですが、著作権を渡してしまえばもう自分の物ではなくなってしまう、それだとあまりにも労力と対価が合っていないかもしれませんね。
このような場合、著作権の一部を譲渡し、一部は自分が持ったままにすることも可能です。
例えば、完全に著作権を譲るのではなく、自分も使えるような取り決めにしたり、著作権料を売り上げのパーセンテージでもらったり。
その他にも、洋服であれば展示には使ってもいいが、その他の権利は自分を通し、その都度許可を求めたりすることもできます。
□著作物契約書の注意点
上記のメリットの部分で、権利を貰う側、渡す側のそれぞれについてご紹介をしました。
かなり柔軟に権利を設定できることがお分かりいただけたかと思います。
それを踏まえ、注意点はこちらになります。
1、利用できる範囲を明確にすること
2、誰にまでその権利の使用を認めるかを決めること
3、著作権の利用料についてもしっかり取り決めること
4、ブランドイメージにも気を使った契約を交わすこと
少なくともこの部分をしっかりと規定するといいと思います。
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